1958年、家族全員でプラートに移住。地元のダティーニ商業技術学校を卒業後、演技の世界へ入ることを決意します。最初は歌手やミュージシャンとして活動を始め、1971年にパオロ・マジェッリ演出の舞台『裸の王様(Il re nudo)』でプラートのメタスタジオ劇場にてデビューを果たしました。
しかし、大きな転機となったのはジュゼッペ・ベルトルッチとの出会いでした。ベルトルッチは彼のために独白劇『カスパーレと故ジュリーアの息子、チョーニ・マリオ(Cioni Mario di Gaspare fu Giulia)』を書き下ろします。この公演はイタリア全土で大成功を収め、テレビシリーズ『オンダ・リベラ(Onda Libera)』への出演につながりました。これ以降、当時の批評家や一部の検閲官に邪魔をされることもありましたが、ベニーニのキャリアは右肩上がりに成長していきます
世界的な成功
1998年、映画『ライフ・イズ・ビューティフル(La vita è bella)』が公開。この作品で彼は世界的に有名になり、アカデミー主演男優賞を受賞しました。また、同作は外国語映画賞を受賞したほか、カンヌ国際映画祭では審査員特別グランプリに輝きました。
2000年代初頭から現在までの代表作には、『ピノッキオ』や『ラ・ティグレ・エ・ラ・ネーヴェ(La tigre e la neve)』などがあります。近年は、テレビ、大学、劇場、さらには刑務所などで『神曲』の朗読を行う活動に力を入れています。
多才な執筆活動
俳優や映画監督としてだけでなく、作家としても活動しており、これまでに10冊の著書を出版しています。
学術的評価
その文化的な貢献から、イタリア国内で9つの名誉学位を授与されているほか、カナダのトロント大学からは法学の名誉博士号を贈られています。
引用文献 :Chi è Roberto Benigni: biografia, carriera e patrimonio
次回2026年4月8日は「Luca Pacioli」です。