【第36話】トスカーナ州出身の著名人:その12 グッチョ・グッチ(Guccio Gucci)
グッチョ・グッチ(1881年フィレンツェ生、1953年ミラノ没)は、
ファッションブランド「グッチ(Gucci)」の創設者として知られる
イタリアの実業家、ファッションデザイナーです。
皮革職人であった父ガブリエッロ・グッチと母エレナ・サンティーニの間に生まれた彼は、17歳の時に成功を夢見てトスカーナを離れる決意をしました。フランスでの短い滞在の後、端正な顔立ちとエレガントな佇まいが評価され、ロンドンのサヴォイ・ホテルでエレベーター係として採用されました。
このホテルは市内でも指折りの豪華で格式高い場所でした。裕福な宿泊客たちの洗練された服装やアクセサリー、そして彼らが好んだ乗馬のスタイルは、グッチョに深い感銘を与えました。
この時の強い憧れが、後の彼のファッションの道における基礎となります。上流社会の人々に日常的に接することで、彼は洗練された感覚を養いました。また、イギリス滞在中に英語、フランス語、ドイツ語を完璧に習得し、宿泊客とのコミュニケーションに役立てました。
4年後の1901年、グッチョはトスカーナに戻ることを決めます。1902年にはアイーダ・カルヴェッリと結婚。彼女の父は仕立て屋であり、グッチョのビジネスを大いに助けました。その後、ミラノの有名な皮革製品店「フランツィ社(Ditta Franzi)」で新たなキャリアをスタートさせ、その行動力によって短期間で店長に昇進。すぐにヨーロッパ中を飛び回り、買い付けや注文をこなすようになりました。
1922年、フィレンツェの中心街で空き店舗を見つけた彼は、ずっと夢見ていた高級アクセサリー店をその場所に開くことを決意します。ビジネスの根底にあるコンセプトは、まさにサヴォイ・ホテルで培ったものでした。
もう一つの重要な直感は、当時のヨーロッパの上流階級で非常に流行していた「乗馬の世界」をデザインに常に取り入れたことです。例えば、現在もブランドの象徴となっている「馬具のくつわ」のモチーフがその代表です。また、手綱や鞍(くら)を模したアクセサリーも、グッチのラインナップの重要な一部となりました。
腕利きのトスカーナ職人だけを雇うという方針によって、店は瞬く間に大きな成功を収め、1932年にはさらに2つの支店を開設。1937年にはルンガルノ・グイッチァルディーニに小さな工房を構え、ついに看板に「G. Gucci」の名を掲げました。
⇐1938年にはローマのコンドッティ通りに店舗を構えます。
1944年、フィレンツェの工房は爆撃により被害を受けますが、息子アルドの助けを借りて迅速に修復されました。1952年にはミラノにも支店を開設します。
その翌年、グッチョ・グッチは急逝しましたが、父の志を継いだ息子のアルドとロドルフォが事業を継続し、グッチを世界的な成功へと導いていくことになります。
Gucci ミラノ店
有名な「ダブルG」ロゴ
グッチの最も象徴的な要素の一つが、ダブルGロゴです。このシンボルは、最初はバッグに使用されましたが、今ではブランド全体を象徴するエンブレムとなりました。ダブルGのロゴは、グッチの品質とスタイルに対する情熱を象徴しています。
引用文献 :WikiCeo https://wikiceo.it › Guccio_Gucci
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