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【第45話】エミリア・ロマーニャ州出身の著名人:その5  エンツォ・ビアージ(Enzo Biagi)

エンツォ・ビアージ:Enzo Biagi
(Pianaccio 1920 – Milano 2007)
20世紀で最も重要なジャーナリストの一人と目されるエンツォ・ビアージの人生は、多大な損失を被ってでも権力者に決して魂を売らず、常に高いプロ意識を持って仕事に邁進した男の物語です。事実、彼の生涯は「誠実さと知的正直さ」の模範と言えるでしょう。
生い立ちとキャリアの始まり
1920年8月9日、リッツァーノ・イン・ベルヴェデーレのピアナッチョに生まれたビアージは、早くから執筆とジャーナリズムに対して強い情熱を示しました。成人してすぐに新聞社『イル・レスト・デル・カルリーノ:il Resto del Carlino』で働き始め、ジャーナリスト登録が可能になる最低年齢の21歳でプロの記者となりました。長年にわたり、特派員、コラムニスト、そして編集局長として数多くの新聞社で活躍しました。
1943年の休戦後、サロ共和国(ムッソリーニの政権)への徴兵を逃れるために国境を越え、パルチザンとして活動しました。また、作家としても活動し、その著書は世界中で1,200万部を売り上げています。
1961年にイタリア放送協会(RAI)に入社。以降、数多くの人気報道番組を企画・司会しました。マフィアのようなデリケートな問題の特集や、ゴルバチョフ、カダフィ(ウステカ事件直後のインタビュー)といった大物人物へのインタビューに尽力しました。
インタビューの記録の一部を、下記のタイトル、またはURLをクリックするとご覧いただけます。
【Rai3 per Enzo BiagiLe grandi interviste: In giro per il mondo】
Rai3 per Enzo Biagi
Le grandi interviste: In giro per il mondo
ItaliaSt 202052 min

または、
https://share.google/D0SIq0sEmVhWvNNps
この番組『エンツォ・ビアージのためのRai3』のこのエピソードは、彼が世界中を巡って実現させた数多くの対談に焦点を当てています。彼が行ったインタビューはいずれも、イタリア国内のみならず、世界のテレビ史に深く刻まれる重要な足跡を残し、単なる記録を超え、激動の時代を映し出す鏡となっています。
ここで紹介される主な歴史的対話者:
1)ムアンマル・カダフィ:42年間にわたりリビアを支配した独裁者。
2)フランソワ・ミッテラン:フランスの歴史的重要人物である元大統領。
3)ヴァーツラフ・ハヴェル:チェコスロバキアの大統領であり、1993年のチェコ共和国誕生時にも大統領に再選された人物。
4)ミハイル・ゴルバチョフ:20世紀の主役の一人。ソ連最後の共産党書記長兼大統領であり、「ペレストロイカ」の父、そしてベルリンの壁崩壊の立役者の一人。ビアージは彼と何度も面会しており、最後となったのは2002年でした。
5)マーガレット・サッチャー:そしてついに女性が登場します。英国の「鉄の女」です。
1985年から2001年にかけて、ジャーナリストとコメディアンという「奇妙なコンビ」が誕生しました。それがエンツォ・ビアージとロベルト・ベニーニです。二人は仕事上の尊敬を超えて、深い友情で結ばれていました。型破りで既存の枠組みを壊すベニーニのスタイルを、ビアージは非常に好んでいました。
ビアージがベニーニについて書き始めたのは、ベニーニが1976年にRai 2の番組『Onda libera』で主役デビューした頃からです。二人のカメラの前での初対面は1985年の『Linea diretta』でした。それ以来、ベニーニはビアージの番組の常連となりました。
1995年、ニュース番組の直後に放送される5分間の番組『イル・ファット(Il Fatto)』の司会を開始。当時のイタリアの人物や出来事を分析する内容でした。しかし、2002年に当時のベルルスコーニ首相による有名な「ブルガリア声明(editto bulgaro)」を受け、番組の降板とRAIとの契約解除を余儀なくされました。
2007年4月、番組『RT - Rotocalco Televisivo』でテレビ界に復帰し、7回にわたって放送されました。秋にも続編が予定されていましたが、健康状態の悪化により断念。2007年11月6日、急性肺水腫の合併症のためミラノで逝去しました。
番組『イル・ファット(Il Fatto)』
1995年1月23日から2002年5月31日に終了するまで、全845回放送されました。月曜から金曜の20:30(後に21:00)から5〜10分間放送されたこの番組は、その後のRai 1における全ての政治討論番組の先駆けとなりました。
『イル・ファット(Il Fatto)』は
その日の主要な出来事の当事者にインタビューを行うか、特定のテーマについて複数のゲストと討論を行いました。
マルチェロ・マストロヤンニ(逝去直前)、ソフィア・ローレン、インドロ・モンタネッリ、アカデミー賞受賞後のロベルト・ベニーニらへのインタビューは、イタリア・ジャーナリズムの金字塔として語り継がれています。
2004年、テレビ批評家による審査員団は、この番組を「RAIの50年の歴史の中で制作された最高の番組」として満場一致で選出しました。
引用文献 :Enzo Biagi, storia di giornalismo e liberta'
次回2026年6月8日は「Federico Fellini」です。