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「リゴレット」の舞台になった町マントヴァ

劇場内に入ると、その想像しえない独特の美しさに一瞬息を呑んだ

2009年5月某日、ヴェルディのオペラ「リゴレット」の舞台となったマントヴァの駅に降り立つと、駅前の花壇には白と赤色のバラの花が咲き誇っていました、新緑の心地よい風に吹かれ通りを進んで行くと、そこにも至る所に美しいバラがのびのびと咲いていました。
一番の楽しみであったテアトロ・シェンティフィコに到着し、劇場内に入ると、その想像しえない独特の美しさに一瞬息を呑み、ここで240年もの間、人々が音楽を楽しみ交流を深めてきたことを思うと、この文化の豊かさが羨ましくもありました。
18世紀の最も美しい劇場と言われている Mantova のTeatro Scentifico (別名:Il Teatro Bibiena)は、建築家アントーニオ・ビビエーナ(1700~1774)が1769年に建設し、アッカデミア・フィラルモニカとしてオープンしました。

1770年1月にマントヴァに到着したモーツァルト父子が、この劇場でオペラを観たり、また演奏会を開いて大成功を収めたという記録が残っています。
モーツァルトの父レオポルドは妻への手紙に「これ以上美しい劇場は見たことがない」と書き送っています。
テアトロシェンティフィコの客席(foto Yoh)
テアトロシェンティフィコの舞台(foto Yoh)